3月11日に開催された Sencha Roadshow 2016 に参加してきました。
今回は、アメリカからドン・グリフィンが来日されました。 僕のあこがれのエンジニアでしたのでテンションMAXでした。
イベントの主な内容は、次のような物でした。
- Sencha Test の紹介
- Sencha でのデザイン(テーマ)について
- ロードマップ
- ユーザー事例
僕が興味を持った話題は、Sencha Test のことと、ロードマップです。
Sencha Test
Sencha の新製品である Sencha Test については、ドンが一つのセッションをまるまる使って説明してくれました。 Sencha テストのための実行環境と、API があります。 API の使い方を実際に説明して貰いましたが、なかなか使いやすそうでした。 コンポーネントを捕まえて、それをテスト用オブジェクトとしてラップし、そのテスト用オブジェクトのメソッドを、ドットノーテーションでチェーン呼び出しする感じで書いていけます。 今は Siesta でテストを書いていますが、乗り換えてもイイかも。と思います。
Ext JS 6.1 の新機能
ロードマップでは、再びドンが壇上に立ち、Sencha のこれからについて発表してくれました。 3年前にオーランドでの SenchaCon でドンが Ext.Next として発表してくれたときのことを思い出しました。 あの時と同じようにワクワクするような内容が発表されました。 Ext JS 6.1 の新機能として今回教えてくれたのは、次のことでした。
- フレームワーク
- カレンダーコンポーネント
- modern ツールキットの新しいテーマ
- Pivot Grid の modern バージョン
カレンダー。僕が Sencha での開発やお客様からの要望を聞いていて、一番困った部分がこのカレンダーでした。 Ext JS のサンプルにカレンダーがあるばかりに、お客様はカレンダー機能は Sencha のコンポーネントの一つだと勘違いする方が多かったんですね。でもあれはあくまでもサンプルで、実際に使おうとするととてもバギーで製品レベルで使えるシロモノではありません。 Ext Scheduler などを出している Bryntum もカレンダー形式の表示はサポートしていません。
今回、Sencha が公式のカレンダーコンポーネントを出してくれるのはほんとうにありがたいです。 しかも、classic / modern 両対応です。Ext JS 6.1 に搭載されます。
modern ツールキットの強化
さらに今後、modern ツールキットは、どんどん進化して、デスクトップをフルサポートすることになるそうです。 ということは classic ツールキットはどうなるのでしょう? modern ツールキットのデスクトップフル対応が完成したときには、classic ツールキットの役割は、 まさにその名の通りレガシーなブラウザをサポートするための物になる。ということです。 modern ツールキットは HTML5 に特化して開発されていますので、classic ツールキットに較べて非常に軽量にできていますし、高速です。この方向性は間違っていないと思いますね。嬉しいことです。
おわりに
昨年の Sencha Con Roadshow 2015 以来の東京でした。 日本オフィスに川野さんも加わり、こと日本での態勢もパワーアップした感じがあります。 楽しい勉強会でした。