Model/StoreとProxyの関係

この記事は、 Sencha Advent Calendar 2012 の6日目の記事です。皆さんも是非参加してください。 昨日も書いたのですが、次の人が出てこないので、今日も書きます。 明日はちょっと無理っぽいので、だれかお願いします。まぢで。

今回は、Sencha フレームワークの中のデータパッケージについての話です。 ModelやStoreがサーバーから(いや、クライアントサイドでもですが)データを取得する時には、Proxyを使います。

このProxy、Ext JS 3 の頃には、Storeにくっつけて使う物でしたが、Ext JS 4やSencha Touch 2では、StoreでもModelでも、どちらにでもくっつけられます。そして、Senchaの公式ドキュメントを見ると、どうもModelにくっつける方が推奨されているようです。

[js] Ext.define(‘MyModel’, { extend: ‘Ext.data.Model, proxy: { type: ‘ajax’, url: ‘data/hoge.php’, reader: { type: ‘json’ } }, fields: [{ name: ‘id’, : [/js]

このような感じで、Modelにくっつけます。

ProxyをModelにくっつけるのと、Storeにくっつけるのでは、どう違うのでしょうか。 Modelにくっつけるのを推奨している理由は、次の2つが挙げられていました。

  • StoreがなくてもModel単体でサーバーと通信ができる
  • 同じModelを使う複数のStoreがあるときにそれぞれにProxyの設定をする必要が無い

なるほど。

そう思って、僕も主にStoreではなくModelにProxyをくっつけて実装していました。 それに僕がProxyだったら、StoreとModelを較べるとModelの方がスレンダーで美人なような感じがしますものね(違

そして、そんなことを言っていると、ある時にハマりまして、そのときにこの件についてもう一度考える機会を得ました。

Proxyってほんとはどっちと結婚したらいいの?(だから違

ProxyがModelと結婚したら

ProxyのコンフィグがセットされたModelがインスタンス化されるときの動きを考えます。 Modelというのは、いわばレコードですから、レコードの数だけインスタンスがあることになります。しかしProxyもそれと同じだけインスタンス化されるのは無駄です、100件も1000件ものModelそれぞれにProxyなんていりません。ですから、Proxyのインスタンスは1つしかできません。 ModelにProxyのコンフィグがくっついている場合には、そのModelが使うProxyは1つだけ作られます。そして、そのModelのインスタンスが使われる時には、そのProxyが使われます。

ProxyがStoreと結婚したら

ではProxyがStoreのコンフィグにくっつけられていたらどうでしょうか。Storeは、Modelのコレクションです。StoreにProxyのコンフィグがある場合は、Storeがインスタンス化されるごとにProxyのインスタンスも作られ、Storeにセットされます。

同じ、Storeクラスからインスタンス化された場合でも、インスタンスが複数作られれば、Proxyも同じ数だけ作られ、Storeにバインドされます。 ModelにもStoreにもProxyが設定されていた場合は、StoreのProxyが優先的に使われます。

まとめます

  • Modelに設定されたProxyのインスタンスは1つだけ
  • Storeに設定されたProxyのインスタンスはStoreのインスタンスの数だけ

この2つを理解していないとハマる事があります。

僕がはまったのは、extraParamsです。 このコンフィグおよび、setExtraParamはProxyのコンフィグ/メソッドなんですが、 これを使って、サーバーにパラメーターを渡してデータを得ていたのです。 ProxyはModelにセットしていました。

しかも、Storeを複数インスタンス化して、別なパラメーターをsetExtraParamでセットして。

ここで、勘の良い方はお気づきと思いますが、このやり方だとStoreをいくつインスタンス化しても、Proxyは1つの物が共有されるのです。

つまりこの図のようになるんですね。だから、setExtraParamでextraParamsの内容を書き換えると、すべてのStoreインスタンスのパラメーターが変わっちまうんです。(´・ω・`)

このような使い方をする場合は、StoreにProxyをくっつけます。そうしたらStoreインスタンスごとにProxyのインスタンスができるので、extraParamsもそれぞれのStoreで保持されます。

以上が、Proxyがどちらを伴侶として選ぶかによって、変わる人生のシミュレーションです(違。

とても深遠な話になりましたね。人生の教訓として覚えておきましょうw

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